心理学の勉強を…… <|HOME|> 落ち着き

病院で「しょうかき」と言えば

かつて私は、ABC消火器に充填されている粉末を吸い込んで、咳喘息になった。開業医の先生のもとで、1年近く治療を受け続けて、やっと咳が止まった。
しかし、後に気管支喘息の症状が出るようになった。

さて、病院で「しょうかき」と言った場合、「消化器」のことを言っていると、ほとんどの人は思うだろう。

手術当日の朝、手術室の看護師さんが訪ねて来てくださったときのこと。
「喘息と診断されたことは、ありますか?」
「はい、ありますが、現在はほとんど症状がありません」
「何かにアレルギーを起こした経験はありますか?」
いくつかの経験を答える。

「薬剤のほかに、何かアレルギーを起こしたことはありますか? 食べ物とか……」
「あの、『しょうかき』ってありますよね」
「……? えっと、消化器って範囲が広……」

そうなりますよね。。。。

「その消化器ではなく、火を消す消火器なんです」
「あ、はい」
「その中身を吸い込んで、咳喘息になって、その後、気管支喘息になったんですよ」
「なるほど、そうだったんですね」

私たち患者は、主に外回りの看護師さんと話すことになるし、患者の体に触れるのも外回りの看護師さんなので、その人の印象のほうが強いのは確かだ。

でも、私が手術室に行ったときは、器械出しの看護師さんの動きが忍者みたいで綺麗だった(失礼でしたら謝ります、ごめんなさい)ことが、印象に残っている。ハキハキした印象の外回りの方に比べたら、器械出しの方は優しくておとなしい感じだったけれど、物の間を縫うようにして、さりげなく、すばやく動かれていた美しい動きを今もおぼえている。

▲このページのトップへ戻る

心理学の勉強を…… <|HOME|> 落ち着き

inserted by FC2 system