麻酔と夢 <|HOME|> キレイすぎて

体、壊さんといてほしいなぁ。

手術が終わって、病室に戻った。
しばらくすると若い先生が
「傷口を確認させてくださいね。出血していないか診るだけですから、すぐ終わりますよ」
と、ベッドサイドに来てくれはった。

確認が終わったとき、若い先生を指導する立場のM先生が、
「ようっ!」
と声をかけてくれはった。

私が入院した日は、病棟スタッフの皆さんは非常に忙しくされていた日で、M先生にも会えていなかった。
このとき、初めてM先生の顔を見たのだから、ちゃんと挨拶すべきだったのに、
「あぁ、先生! 相変わらずでっかいねぇ」
って言ってしまった。
自分、もぉさいあく。。。
M先生は、それでも笑って
「どっかしんどいとか、ないな?」
「明日には、起きられるからな」
と言ってくれはった。

病室の天井を見ながら、M先生と出会ってからのことをぼーっと思い出していたら、
M先生は一番、私の体の広い範囲を知ってくれてはる先生だなぁ」
と気付いた。
●初診時は乳房の診察を
S先生から引き継がれたときは、たまたま蜂窩織炎を患っていたので脚の診察を
●診察のたびに目の下の粘膜の視診、首の触診を
●主に胃の調子を診てもらっていたので腹部の聴診&触診を
してもらっていたから。
メニエール病が再発した頃、自分でも気付いてなかった「痩せすぎ」に気付いて、真っ先に怒ってくれはったのもM先生だったのだ。

S先生は時々、
「Mとふゆうは、よう似てるわ」
と言わはるけど、こうして書いてみると、私はM先生ほど善い人間ではないと思う。
いつも重症の患者さんがいてはるM先生。体、壊さんといてほしいなぁ。S先生も気にしてはったし。

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