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今日から病気も友達 (MyISBN - デザインエッグ社)

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航空性中耳炎になった話

前提
2008年秋
2011年前半
2011年10月31日
2011年11月1日
2011年11月2日
2011年11月3日
2011年11月4日
2011年11月5日
2011年11月6日
【おまけ】2011年12月17日
【おまけ】2012年1月7日

前提

話は10年以上前に遡ります。

私が耳鼻科へ行き始めたきっかけは、
夏風邪を引いた後に耳管狭窄症になったためでした。


その模様は、ごく簡単ですが入院日記で触れています。

おそらく、開業医の先生から次のようなことを聞いたかと思います。
(昔のことすぎて、記憶が曖昧なのですが)

●耳管の働きが悪い人は、耳管狭窄症を繰り返すことがある

●エレベータでの上り下り、飛行機の利用、ダイビングなど、
 耳の詰まりを感じることがあるかもしれない

●症状が出そうだと感じたら、ひどくならないうちに、
 あごを動かす、飴をなめる、鼻をかむなど、
 やってみるといいかもしれないが、無理をしないで


その後、メニエール病の可能性があるとして、
公立病院での検査・治療を受けることになったために、
耳管狭窄症の話は、ほぼそのまま終わっていました。

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2008年秋

「めまいの待合室」北原糺先生、金原出版

この本の96ページから航空性中耳炎のことが取り上げられています。

96ページ 3行目の半ばより
「空の旅をするめまいの患者さんは必ずといってよいほど心配されるので」

えぇっ!!
私って気にしているはずだったんですか!?

・・・今は、これ以上、言わないことにします。

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2011年前半

仕事で新幹線や特急などを利用する機会が、月に1〜2回に増えます。

標高が高い地域に差し掛かると、
軽い耳閉感や、耳が聞こえにくい感じを覚えるようになりますが、
バルサルバ法を試すとすぐに軽快することが多かったです。

バルサルバ法とは、
鼻をつまんで、口も閉じた状態で、
鼻をかむときのように、空気を頭の奥に送り込むような感じの方法です。

慣れれば、鼻をつままなくてもできるようになります。

ただ、風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻づまりがひどいときは、
この方法を使わないほうが良いそうですので、ご注意下さい。

ちなみに
トインビー法、フレンツェル法とは、
鼻をつまんで唾を飲み込む、あごを動かすなどの方法のことです。

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2011年10月31日

沖縄から大阪へ帰るため、飛行機に乗っていました。

モニターに表示される「外気温」が、−7℃に変わった頃、
右耳の痛みがかなりひどいことに、気づきました。

搭乗の直前に、婦人科疾患の痛みに備えて、
ボルタレンSRを服用していましたので、
重ねて痛み止めを飲むことを、躊躇しました。

直後にシートベルト着用のサインが点灯。
もう、なす術はなくなります。

着陸時には、脂汗が流れるほどの痛みに変わっていました。
耳閉感と自分の声がわんわんと響く感じも続きました。

しかし「一晩か二晩くらいは様子を見ても良いのでは?」と考えます。

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2011年11月1日

この日の昼を過ぎても、痛みが引かず、
ボルタレンSRとボルタレンサポを使用すれば楽
になります。
痛みは鋭く、刺すような痛みで、
ヘルペスにかかったときのような痛みに近いものでした。

また、 耳閉感と、自分の声が響いて困るという感じは続いています。

しかし、耳が痛いことを除けば、
日常生活に支障はなく、仕事もスムーズにこなせています。


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2011年11月2日

続く痛みに耐えかねて、
K先生に「金曜日に受診したいんです」とご連絡します。

「休みの谷間の金曜日になりますので、混んではいると思います」
というお話とともに、次のようなご提案をいただきます。

「学会の時期になると、めまい専門医が病院を空ける可能性があります。
 そのことを、皆さんにお知らせする方法はないでしょうか?」

このお話をいただいて、設けたのがこのページです。

学会時期のめまい専門医受診について

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2011年11月3日

11月6日に「メンタルヘルスマネジメント検定」を受けるため、
この日は勉強にあてていました。

この日の午後には、 ボルタレンSRを服用すれば、
なんとか我慢できる程度の痛み
にかわっています。

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2011年11月4日

K先生の診察に行きます。

「お騒がせしてすみません」
「いえ、いいんですよ。
 どうしてあげたらいいかなぁ? まず耳の状態を診たいんで」
「はいぃ」

「(椅子を回しながら)右が痛い?」
「はい」

このとき、処置灯の一部のパーツが落下!!

「あ、ごめん、ちょっと待って(笑)」
「あぁあ、びっくりしたぁ!!」
「(直しながら) 不吉や(笑)

「あの、試験、明後日なんですけど……」
「試験、明後日やったら、耳、痛くしてる場合じゃないやん(笑)」
「そうなんですよ」

「お?」
「え?」
「思ったほど、悪いことにはなってないわ」
「そうですか?」
「鼓膜が倒れてるとか(鼓膜が凹んでいるという意味)、
 滲出性中耳炎になってるとか、思ってたんやけど
 そういうことはないですね」
「そうですか」
「ただ、鼓膜は内出血してますね」
「そうですか? 普段は耳抜きとか心がけてたんですけど」
「うん、よほど陰圧がかかったんやなぁ」
・・・これは 鼓膜が内耳に向かって、強く引っ張られている状態になったという意味です。

「(椅子を戻しながら)こういう状態ならば、 痛みを止める対症療法になるんやけれど
「ボルタレンSRとか、ボルタレンサポで大丈夫ですか?」
「あるんやったら、それで大丈夫です。
それってなんで持っているの?」
「婦人科の病気で、使っているから」
「あぁああ。足りるんやったらそれでいいですね。足りる?」
「数としては足りてます」
「なんか、来てもらって申し訳ない感じがするね(笑)」
「いえ、そんな、とんでもないです」

「試験、がんばって」
「ありがとうございます。ペ□タ□○もらったら、頑張れまっす!!」
「また、そういう、よけいなことをっ!!」


ところで、この日、気がついたのです。

私が中待合で診察を待っている間、
外来を担当されている先生が、複数の患者さんに、

「耳には耳石っていう石があってね……」

という説明を、繰り返されているのです。

●BPPVの患者さんが、それだけ数多いということ。

●もしも「めまい」の経験がない人が、
 いきなりBPPVのめまいを経験したら、大変驚くだろうこと。

●三半規管に耳石が迷い込んで……と言われても、
 イメージが沸かない人が多い様子であること。

●「1週間から、長くて1ヶ月で直りますよ」と言われても、
 きっと信じられない人も多いだろうこと。

そう考えているうちに、
「私だって治ったんだから、大丈夫ですよ」って
言いたくなってしまった
のです。

BPPVにご興味がおありの方は、下の話をお読みください。
BPPVになった話 と BPPVが治るまでの話

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2011年11月5日

耳の痛みは、ボルタレンSRを服用すれば我慢できます。

試験のための準備をします。
忘れてはいけないのは、次のこと。
●受験票、身分証明書、指定されている筆記具は確実に準備する
●昼ごはんにできるものを買っておく
ボルタレンSRをカバンに投入しておく

この日、K先生に試験前の自分の気持ちを伝えています。

「できれば、耳石になって代謝されたいです」

K先生は
「詩的で趣のある表現です」
「演歌に出てきそう」
と褒めてくださいます。褒めて……ますよね?

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2011年11月6日

試験当日。
耳の痛みを防ぐために、朝にはボルタレンSRを服用。

試験中は、全く耳の痛みは気になりません。
・・・つまり、試験に落ちる可能性が高いのは、
   全て自分の責任ということになりますね。。。

試験は7時間ほどかかるのですが(2科目受けたため)、
途中、 休憩のタイミングでボルタレンSRを服用した後は、
もう、耳の痛みのことは気にならなく
なります。

私としては、
この日を最後に、ひどい耳の痛みという症状は止まったと思っています。
婦人科疾患のためにボルタレンSRの服用は続けていましたが、
「耳が痛いから、ボルタレンSRを飲まなくては」と思ったのは、この日が最後。

そのため「航空性中耳炎になった話」を、これで終了させていただきます。

最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。


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【おまけ】2011年12月17日

おかげさまで、
メンタルヘルスマネジメント検定ラインケアコースに合格しました。
得点は70点とギリギリでした。



「耳痛くしてる場合じゃないやん」と気にかけてくださったK先生、
勉強を見てくださった精神科のL先生、
そのほかお世話になった先生方に、とりあえずは良い報告ができます。

マスターコースも受験しましたが、今の私の力では合格が難しいと思います。

ありがとうございました。

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【おまけ】2012年1月7日

メンタルヘルス・マネジメント検定T種(マスターコース)の結果が届きました。
103点得点で、合格基準の105点には2点及ばずでした。
合格率が12%超えの高めだったので、
もう少しがんばれたら良かったとも思います。

しかし、私自身の予想していたより、
はるかに高い得点ができて驚いているのが本当の気持ちです。

「もう受験はやめます」というのは、
ご指導くださった先生方にも非常に申し訳ないので、それだけはしません。

この得点を経験したことで、
次に油断しないようにする必要がある、とも思っています。



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