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今日から病気も友達 (MyISBN - デザインエッグ社)

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終わりのない目標を持てることは幸せだ

私がこのホームページを運営しているのは、
「1人でも多くの患者さんに、幸せになって欲しい」
と思っているからです。

でも、初めからそのような思いがあったわけではなく、
「手術の情報を知りたい」
「実際に受けた人の声を聴きたい」
という方のご意見があって「入院日記」を書いたのが、このホームページの始まりでした。

ホームページを続けていくうちに、「何を目指して続けて行ったらいいんだろう?」と疑問や不安が生まれました。
「手術のことを紹介する」という当初の目的は達成しましたし、医学の進歩が著しい現代、情報はあっという間に「古いもの」になっていきます。
そんな中で、私にできることはあるのだろうか、と考えたのです。

そもそも「手術の情報を、他の方にお届けした」のはなぜだったのか?
●手術に対して、不安や疑問を抱いていた方に安心してもらいたい
●手術だけがベストの選択ではない、手術しなくても症状がなくなるなら、それでいいんだと伝えたい
「そうだったな」と気付いたときに、私の伝えたいことがはっきりしたように思います。

●メニエール病に根治療法がない以上、メニエール病と対立しようとすればするだけ、不幸になる
●メニエール病にかかっても、幸せに暮らすことはできる
今は、このことを伝えていきたいと思っています。

たとえ手術を含め何らかの治療を受けて、症状が出なくなったとしても、
「いつ、再発するんだろう?」
「いつ、聴力が悪化するんだろう?」
と気にし続けて、人生を送るとしたら?
メニエール病を気にして、排除しようとするあまり、メニエール病に近づいてしまっていることになりはしないでしょうか?

また、私たちが
「美味しいものを食べて幸せ」
「恋人が優しくて幸せ」
「インターネットが楽しくて幸せ」
と思うとき、メニエール病患者だからその幸せが半減するということは、ないと思います。

もし「美味しいものを食べて幸せ。だけとメニエール病だから……」と考えてしまうなら、その「思いグセ」を治せばいいのです。

このホームページには、メニエール病や手術の情報も書いてありますが、「ベイクドチーズケーキの焼き方」とか、「ラジオに投稿しよう」とか、関係ないこともたくさん書いてあります。
「メニエール病患者である時間を、少なくしていって欲しい」
「幸せは幸せとして、自分でそれを半減させないで欲しい」
という思いがあるからです。

医療関係の知識が未熟な私は、勉強をする機会を増やそうと、資格の取得や医療情報誌・医学書を読むことなど、心がけています。
仕事をしながらの勉強は大変厳しいものがありますので、疲れ果てているときには「私は何をやってるんだろう?」と落ち込んでしまうこともあります。
ただ、ご質問やメッセージなどを下さる方に、少しでも知識をお分けすることができて、それが患者さんの幸せにつながるかもしれないと考えると、勉強を続けられます。

このように自分に問いかけ、さまざまな経験をして感じたことがあります。

「人生で終わりのない目標を持てることは、最高の幸せだ」

1人でも多くのメニエール病患者さんに、幸せになって欲しい。この目標には終わりがありません。
しかし「資格試験に合格する」「ホームページを更新する」という目標には終わりがあります。もちろん、そういう目標にも意味はあるのですが、行き当たりばったりに次の目標を立てていくと「終わったら、次どうしようと不安になる」ことの繰り返しにならないとは、限りません。
また、目標を達成した途端に、燃え尽き症候群になってしまうかもしれません。

私は「人生をこの方向へ進ませたい」という目標を持つことができて幸せです。
メニエール病のことだけではなく、あらゆる場面で使える考え方だなと思います。

皆さん、どうか幸せになってください。
私も、幸せに生きていきますので。


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