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めまいで結婚式を欠席したいです

次のようなご相談をいただいたことがあります。

●めまいに悩んでいます。
●結婚式に出席すると返事してしまいましたが、欠席したいです。

実は、この記事を書いている私も、「これが正解だ」という方法は見つかっていません。
メニエール病再発の記録にあるとおり、私自身が失敗を経験しております。
http://fuyuugoout.web.fc2.com/op/saihatsu.html#9

私自身の反省も込めて、今の考えを書いておきます。


■判断が難しいのはなぜ?

健康な方の場合は「出席することはメリットが大きく、欠席するとデメリットが大きい」ということがはっきりしています。

メニエール病の発作が起こっている場合「結婚式に出席することにも、欠席することにも、デメリットが考えられる」ということが、判断を難しくしています。

▲出席した場合・・・体調不良で周囲の方に迷惑をかけるかもしれない
▲欠席した場合・・・主催者との人間関係が壊れるかもしれない

デメリットをできるだけ抑えるには、

●出席するなら・・・体調不良になった場合の対策を考えておく
●欠席するなら・・・御祝の気持ちを伝え、礼を尽くした上で欠席をする

ということが大切でしょう。


■招待する側の気持ち

メニエール病を発症した方は、ある程度の年齢になっていることが多いでしょう。「友達の披露宴に招待される」ケースよりは、職場関係、親戚関係などがあってのご招待が増えます。
気の置けない友人からの招待であっても、10代や20代の友人を招待する場合に比べて、「家庭の都合、仕事の都合をわざわざつけていただいて、出席をお願いしなければいけないので、申し訳ない」という気持ちが、主催者側にはあるかもしれません。

これらの事情を考えると「出席できるなら、するほうがいい」ですよね。

でも、欠席したい気持ちもわかります。

▲長時間の披露宴に耐えられない
▲途中で体調が悪くなったら、迷惑をかけてしまう
▲そもそも、式場まで行けそうにない

・・・さまざまなご不安がありますよね。


■出席するならば

●救護室の有無を調べる
結婚式場には「救護室」が用意されている場合があります。結婚式場によっては看護師さんが常駐しているケースもありますので、事前に救護室の有無を知っておくと安心です。

●近くの医療機関を探す意味はあるか?
救護室に加えて、近くの医療機関を探しておく意味があるかですが、私はあまりないように思います。
結婚式・披露宴は土日祝日に行われることが多いため、医療機関が閉まっていることも多いでしょう。

また、メニエール病の発作であれば、生命にかかわることは少ないため、それほど急いで救急病院へいくことのメリットも大きくはないでしょう。
むしろ「自分でできる対策」を考えておくことのほうが大事ではないでしょうか?
もちろん、<メニエール病の発作ではなさそうだ、他の重大な病気のようだ、というなら話は変わってきます。

●式場・ホテルの美容室を利用する
女性は、早朝から美容院や着付けに行く必要があって、睡眠不足になりがちです。睡眠不足は<メニエール病の症状を悪化させますので、できるだけ避けたいものです。

ホテルや結婚式場の美容室は、ヘアも着付けもとても手早くしてくださるので便利です。
荷物を用意する手間隙や、お金がかかってしまうというデメリットはありますが、安心です。
地元にいきつけの美容院がある方は、そちらでヘアや着付けをお願いすると、お値段的には安くてすむかもしれません。ただ、着崩れしやすかったり、なれない着物で結婚式場まで移動しなければならなかったり、けっこう大変です。
体調のことを考えると「慣れない着物で、長時間の移動」は避けるのが無難です。

ちなみに、着物の着付けは、派手さを追及しないならば、そう難しいものではありません。お太鼓結びなどは、簡単におぼえられますので、自分で着るというのも良い方法かと思います。

●ビニール袋、タオルなどを持参し、足元に置く
披露宴は、大きな荷物を持ち込まないほうが良いのですが、気分が悪くなったときのためにビニール袋やタオルなどを、テーブルクロスの下に隠すように置いておくと目立たないでしょう。ただし、必要最小限の量にとどめましょう。

●中座する場合は
披露宴を中座するなら「目立たないようにする」ことが一番です。お手洗いに立たれるといった方もたくさんいますので、気分が悪くなっているのに、我慢し続けるよりは、中座して一息入れるほうが良いかもしれません。

●途中退席の必要がある場合は
あまりにも体調が悪くて、途中で退席せざるを得ない場合には、
●退席に関するお詫びのメッセージを紙に書く
●式場のスタッフ、新郎新婦の関係者にお願いして新郎新婦に渡していただく
●目立たないように退席する
という方法が良いそうです。後日、必ずお詫びの連絡をするようにしましょう。

●席次の希望を伝えても良いか?
メニエール病患者の立場としては「出入り口の近くに座らせてください」とお願いしておけば安心かもしれません。ただ、私はあまり言うべきではないと思います。

出入り口の近くにして欲しいのは、<メニエール病患者だけではないからです。子連れの方や、事前に途中退席をすることがわかっている方など、優先されるべき方がいますので、あまり強く希望すべきではないと、私は思います。


欠席するならば

一般論としては「病気が理由での欠席は、正直に理由を告げる必要はない」とされています。これは「一般論として」は知っておくべきです。

ただ、先に述べましたように「ある程度の年齢の方を招待するからには、主催者もかなり考えた上で招待をしている」という事情があります。「やむを得ない事情で」という言葉のみで欠席をされると、かえって哀しく思う主催者もいることでしょう。

私の考えなんですが「招待状などの、後に残るものは一般的なマナーに従って返信する」「病気療養中なので、という事情を、一度だけ口頭で伝えておく」というのも一案ではないかと、私は思います。


■直前になって欠席を決めたなら

私自身は「直前に欠席を決めた」という経験がないので、一般論となりますが・・・

●できるだけ早く、欠席する旨を主催者に連絡する
●当日になって欠席するなら、主催者ならびに式場に連絡する(新郎新婦には連絡がつかないと思ったほうがいいようです)

●料理や引出物のキャンセルができない時期になって(式のおよそ10日前を切った頃でしょうか)の欠席ならば、出席する場合のご祝儀と同じ額のお祝をお渡しする

●当日は祝電を打つ
●後日、お詫びの機会を設ける


欠席すると人間関係が壊れるのでは

結婚式に限らず、冠婚葬祭をきっかけに「人間関係が壊れる」ということは、残念ながらあります。
ただ「冠婚葬祭だけが原因で、人間関係が壊れる」ものではなく、「もともとうまくいっていなかった部分が、冠婚葬祭をきっかけに、関係の表面に現れた」のではないかと、私は思います。

「メニエール病で欠席」という結論を出したことで、壊れてしまう関係ならば、欠席のことがなくても、いつかは壊れてしまうものなのではないでしょうか。
逆に、欠席しても続いていく人間関係こそが、これからも安心して続けられる関係と言えるでしょう。

■お願い

めまい、メニエール病にお困りの皆さん

●出席してよかった!
●出席は辞退したほうがよかったかもしれない・・・
●欠席はしたけれど、御祝の気持ちは伝わったよ!

などの経験をお持ちでしたら、是非ともお教えくださいませ。
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