★本ができました★アマゾンや書店さんでお買い上げいただけます

今日から病気も友達 (MyISBN - デザインエッグ社)

新品価格
¥2,160から
(2017/2/11 18:14時点)


メニエール病と依存

素人があれこれ考えただけですので、医学的な部分で誤りがあるかもしれません。

メニエール病は性格だけが原因で起こるわけではありません。
ただし、メニエール病を重症化させてしまう患者の性格として、
次のようなことが、あげられています。
・他人の目を気にする
・他人の評価を得たいために自分を犠牲にしてでもがんばる
・頑固で融通が利かない
・一つのことを始めると、とことんやり抜く
・・・こういったことです。

他人やものに対して、期待しやすく依存しやすい、といえるでしょう。


ももち麗子先生の漫画「めまい」(講談社コミックスデザート (72巻)) は、
薬物依存症に陥っていく少女を描いた物語です。
しかしめまいという症状そのものは、物語中にほとんど登場しません。
参考までに、
薬物が切れると、禁断症状(離脱症状、めまい、吐き気、いらいらする・・・)が起こります。

「他人の顔色を伺う」というところが特徴的に描かれていることも、
この漫画のポイントだと思います。
・父親は世間の顔色を伺う
・母親は父親の顔色を伺う
・主人公は父親、母親の顔色を伺う
こうした、他人への依存、他人への期待の連鎖が、初めから起こっているのです。
そうして耐え切れなくなった主人公が、薬物依存症に陥っていく過程が、
丁寧に描かれています。

漫画「めまい」の主人公も、他人の目を気にするところ、
自分を抑えてがんばる真面目さ、頑固さなどを持っています。

メニエール病患者の中には、
メニエール病治療のために全精力を注いでいて

一番離れたいはずのメニエール病に、一番近づいている

という矛盾を抱えてしまっている人もいます。

メニエール病さえなければ、自分の人生における問題は、すべて解決する」
といった思いを、いつの間にか抱いてしまうのです。

はっきり言って、そんな人生はつまらないです。

多くの人がイソバイドやメニレットを服用して解決できている問題が、
あなたにとっては、全人生を犠牲にして、解決しなければならないようなすごい問題だとしたら???

そんな人生はつまらないです。

さて、依存症には、やめたいのにやめられない、という気持ちがつきまといます。
「苦しい恋愛なのに、やめられない」
「タバコをやめたいのに、やめられない」
「ギャンブルがやめたいのに、やめられない」
「友達にべったりすることを、やめたいのにやめられない」
・・・。

自分の「意志」の力でなんともならない、という状態になっているのです。
まるで「やめたい」という思いが接着剤のようにはたらいて、
依存対象と患者とを近づけてしまうかのようにも、見えます。

メニエール病を解決しようとして、メニエール病に近づいてしまう。

これと似ています。

ところで、千葉県の精神科の先生が、分かりやすい説明をウェブ上で公開されています。

メンタルヘルスネット>精神科で扱う症状の話>依存症 より
http://www.mh-net.com/lecture/syoujou/izon.html
引用)−−−
他のことにはそんなに努力しないのに、
こと依存物質に関しては「努力家」となります。
普段は家族に買い物を頼まれても決して行かないのに、
たばこが切れたら夜中でも買いに行くというのはこれです。
引用ここまで)−−−


とても分かりやすいですね。

メニエール病の情報を得るために、何時間もネットの海を漂ってしまう。
メニエール病(その他の病気)であることを、
不幸だと感じ、友達に切々と訴えまくってしまう。「大変ですね」といわれたがる。
めまいさえなければ、人生が変わるのに・・・、と、
メニエール病治療に躍起になってしまう。

こうした状態になっていたら
メニエール病依存症というべき状態なのかもしれません。
メニエール病を解決しても、
他の病気や症状に依存するようになっては、意味がありませんね。


参考サイト)−−−
メンタルヘルスネット 八千代病院精神科、八千代メンタルクリニック
http://www.mh-net.com/index.shtml

inserted by FC2 system