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今日から病気も友達 (MyISBN - デザインエッグ社)

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元気のバリアを解く

メニエール病めまい発作を予防するには、
ストレスを軽減したり、小さな楽しみを持ったりすることが、有効です。
私が持っている「小さな楽しみ」をご紹介します。

※※※ただし、医学的根拠に基づくものではなく、私の趣味に基づくものです。
  素っ頓狂な方法も含まれている可能性があります※※※


メニエール病患者のなかには、小さなことを気に病む性格の人がいます。
私もそういうところがあり、相手が忘れているような私の失言を、いつまでも気にしていたり、
相手の気持ちをあれこれ考えてしまったり、します。
先日も、病気の症状が出ているのに
「我慢して『調子いいよ!!』と言うことで、お医者さんをがっかりさせずに済むことが、可能か」
と悩んでいたら、胃痙攣を起しました。

小さなことを気に病む」というのは、悪いことばかりでは、ありません。
くよくよする、後悔する、反省するというのは、人間にとって必要な行為です。
何の反省も後悔もしない、という人ばかりだったら、会社や役所はたちゆかなくなってしまいます。
何の反省もしない人が、経営者や政治家として成功している例も、
なくはないですが、まぁその点は、今は深く考えないでください。

人間関係というのは、自分を映す鏡です。

小さなことを気に病む人の中には、
相手の気持ちを察して、相手の望むような自分を演じようとする人がいます。
これは、それだけのデータを蓄積し、分析し、相手の気持ちを推し量る能力に長けている、
という特長の現れであり、悪いことでは、ありません。

しかし、自分が「演じて」いる限り、相手も「演じる」ものだと思いましょう。

政治家や経営者という人は、
なんだか元気そうで、病気一つしたことがないように、見えます。
これは「元気そうなイメージを作っている」のです。
「病気で、いつ仕事に穴をあけるか分からない」ような人が、
経営している会社に、仕事を頼んでくれる人が、いないというおそれを、
抱いているからではないでしょうか。

しかし、付き合いが長くなるにつれて、演じるだけでは物足りなくなってきます。
政治家や経営者にだって、病気をすることはあるので、
お医者さんや家族など、身近な信頼のできる人には、元気というバリアを解いています。

あなたの、長い付き合いの友人に、
メニエール病にかかって体調が悪い」と告げたのは、いつのことでしたか?
また、まだ打ち明けていない、というあなたは、「いつなら、打ち明けてもいい」と思いますか?

一般的なマナーの観点から、「私は病気よ!!」と言いたてて、
かわいそうだと思ってもらう、ということはマナー違反といえます。
これは、たとえばめまい発作が起こるたびに、周囲に言いたてて大騒ぎをする、
ということは、マナー違反ということです。

しかし一方で、ベースにあるメニエール病の部分については、
信頼できる友人には打ち明けてみてもいいときが、必ずやってきます。
突然、友人の目の前でめまい発作を起こしてしまう、というケースもありますし、
病院に通っているのを目撃される、というケースもあります。
また、自分から話をする機会を持てる場合もあります。

そういったときに備えて「長い付き合いの友人」を思い浮かべ、
感謝の気持ちを持っておきましょう。
そして「感謝」の気持ちがいっぱいになったときに、
適度に落ち付いた口調で話をすると、友人に必要以上の心配をかけずに、伝わることでしょう。
必要以上に「平気よ!!」という態度をすると、空々しく響きます。

元気のバリアを、親しい人には解いてみること。
これをきっかけに、友人との心の絆が深まるかもしれません。

これは、あなたが思うことを、なんでもズケズケ発言しろ、と言っているのではありません。
言い方というのは、あります。
言い方に気をつけた上で「自分の意見」を言いましょう。
そうすれば相手も、「相手の意見・気持ち」をいってくれます。

長い付き合いの友人は、自分を映す鏡です。
これと同様に、長い付き合いの「嫌いな人」も自分を映す鏡です。

「あの人って、悪口ばかり言って、キライ!!」←あなたも悪口を言っています。

こんな笑い話のようなことが、本当に起こる人間関係という分野。奥が深いですね。

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