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今日から病気も友達 (MyISBN - デザインエッグ社)

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私とメニエール病の再会

これは再発ではなく、再会のお話です。

第一印象が良くなかった・薄かった相手と、長い付き合いが続いている。
遠方に住んでいて、会う機会のなかった相手と、ばったりと再会し、
その後、付き合いが一気に復活した。それどころか、もっと親しい付き合いとなった。

こうした「縁がある」という言葉を実感できることは、皆さんにも経験がおありでしょう。

私とメニエール病の付き合いには、不思議な縁があります。
内リンパ嚢開放術を受けた後、順調に回復がみられ、病院へ通う頻度も半年に一度程度になります。

このまま縁が切れていくのが、普通でしょう。
むしろ、それが幸せなことなのかもしれません。
しかし、私はメニエール病と、意外な形で再会します。

私はmixi内部で活動されている「打倒!イソバイド」というコミュニティの方と知り合いました。
そして、内リンパ嚢開放術の体験談を書くことになりました。

私はその後、事情(メニエール病とは関係ない件)があってmixiを退会したのですが、
体験談はこうして、掲載し続けています。

そんな中で、非常に嬉しいメールを、数通いただきました。

「あなたの体験談を読んで、内リンパ嚢手術を受ける決心をしました」

嬉しいです。素直に、とても嬉しいです。

自分が辛かった日々が、自分だけのものではなく、誰かの役に立つものに、変わった瞬間だからです。
嬉しい、という気持ちは、自分が望んだからといって、簡単にもてるものではないのです。

嬉しいという気持ちを積み重ねていくと、やがて自分の周りに変化が起き始めます。
こうして、私とメニエール病の再会は、ただの再会に終わらなくなりました。

「書きたいことを書く」「他人に読んでもらうための文章を書く」

この二つは、実はエライ違いです。

自分の書きたいことを書いて、それで誰かに喜んでもらえる。
さらにこの体験談がきっかけで、難聴やめまいから開放される人がいるかもしれない。
それは、おそらくスゴイことです。

私は、政治家でも、宗教家でも、権力者でもないため、
他人の人生を左右できるほど、すごい力なんて持ってはいません。
また、逆に言えば権力やお金といった「力・パワー」を持っていれば、
他人の心を押さえつけるのは、誰にでもできるのです。

しかし、誰でもが使うことのできる「言葉」という手段で、
人の心に、気持ちのいい波動を起こすことができるとしたら、
そのことは、とてもスゴイことです。それはとても嬉しいです。
自分の言葉が誰かの心に届くとしたら、それはとても嬉しいです。

ただの「再会」に終わらなくなった、メニエール病との再会。
これからどう発展していくのか、自分でも楽しみです。

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