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今日から病気も友達 (MyISBN - デザインエッグ社)

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料理をうまく盛り付ける

メニエール病のめまい発作を予防するには、
ストレスを軽減したり、小さな楽しみを持ったりすることが、有効です。
私が持っている「小さな楽しみ」をご紹介します。

※※※ただし、医学的根拠に基づくものではなく、私の趣味に基づくものです。
  素っ頓狂な方法も含まれている可能性があります※※※


「本当にあった主婦の体験 2008年6月号」ぶんか社 を、買いました。
この手の雑誌の中で、最もレジに持って行き難いような、どぎつい表紙が特徴です。
ちなみに、私がこれ系の雑誌を読むようになった理由は、
他の記事に書きましたので省略しますが、
皆さんも手記を編集部におくって、採用されると原案料がもらえることもあります。

「本当にあった主婦の体験」の2008年6月号、
興味深いところは「食」に関する話題が多かったことです。

ストレートに
「食事作りを疎かにしていたから、
 子供や夫がいつのまにか『しんどく』なっていたこと」
を扱ったのが「食卓の風景」(紫垣まゆみ先生)。
食事作りを、させられることが苦痛で、
なんと家族を殺めようというところまで、考えが行ってしまった
14才の少女を扱った漫画が「闇を抱く」(ながの桃子先生)。
もともとこのお二人の漫画が好きだ、ということもあって、特に印象に残りました。

食事作りに関しては、掃除、洗濯とは異なり「好み」の問題が出てきます。
そのため、
「実家では美味しいといわれた料理が、婚家でまずいと言われる」というケースもあります。

また実際に、「まったく、本当に『料理』という作業が合わない」という人がいるのは事実です。
これは、男女に関係なく、います。私の身近にもいます。
また、私は料理が好きですが、ピーラーという道具が、どうしても怖くて使えなく、
包丁で剥く方を好みます。こういう、どうしても苦手な分野が存在する場合もあります。

営業の仕事が向かない、経理の仕事が向かない、製造の現場作業が向かない、
という人もいるのと同じように、
料理が向かないという人が、いるのです。

この点、家庭の主婦(それに準ずる人)が、
「向かない」という性質を持っていると、「だらしない」とされる点が、つらいところです。
「営業が向かないから、経理へ移る」といった選択が、家庭という場には少ないのも事実です。

しかし、この二つの漫画のように
「じゃあ、もう努力しない!!」
「もともと下手なんだから仕方ない!!」
という開き直りを持ち出されると、家族の側も困ってしまうものです。
料理が下手だからといって、生物ばかり食べるわけにも、いきません。

そこで、味付けの上達よりも、盛り付けの上達をはかることから始めると、
料理全体が楽しくなるように、私は感じていることを、お伝えしたく思います。

メニエール病患者は、長時間台所に立っていることが、不可能な場合があります。
その場合、レトルト食品、冷凍食品を使っても、いいのです。

しかし、手抜きが目立ってしまうということは
「あなたのために、料理をしたのよ」という愛情が、そこにこもっていないことに、理由があります。
愛情というのは、黙っていても伝わるわけではありません。
「黙っていてもわかると思った」といった手抜きが、家庭を崩壊させるもととなる場合もあります。

料理に愛情を乗せるなら、盛り付けに工夫をして
「あなたが食卓にやってくるのを、歓迎します」という雰囲気を作れば良いのです。

夜中にご主人やお子さんが帰ってくるまで待っていたら、メニエール病は悪化します。
先に寝てもいいのです。
それでもレトルト食品を開けただけ、の食事が並べるだけよりは、
「一手間、加わっているな」と分かるものを、並べましょう。

30秒ほど時間を余計に取るだけで言いのです。
30秒なら、めまい発作を乗り切ることが出来るかもしれません。

料理にトッピングを施すだけで、一気に手作りの感じが増加します。
のりやかつお節や青海苔の乗っていないお好み焼きやたこ焼きを想像すると、哀しくなります。
トッピングがいかに大事が分かりますね。

また、和食の場合、ふっているゴマや、かつお節が崩れていないことで、
「誰かの食べ残しじゃありませんよ」というメッセージを伝えていました。
盛り付けに一工夫するだけで、美味しそうな料理になりますね。
ちなみに、このような盛り付けの工夫を悪用したのが船場吉兆という料亭でした。

気を取りなおして。普段の料理で使える手段として。。。

ほうれん草のおひたしを作ったなら、ゴマやかつお節を、ちょっとだけトッピングします。
冷凍のグラタンを利用するなら、パセリをちょっとだけのせます。
味噌汁を作ったなら、大根の葉っぱでもいいので、浮き身にします。
ステーキを焼いたなら、緑のハーブをちょっとだけ、のせます。

これをするだけで、一気に高級感、凝っている感じが出ます。

おなじ「ほうれん草のおひたし」でも、かつお節やゴマをのせるだけでなく、
たとえば、ミックスベジタブルをちょっとだけ解凍し、トッピングするだけで、雰囲気が違います。

料理にちょっとだけトッピングをする。
場合によっては30秒もかからないこの方法で、ご家族への愛情を伝えましょう。

また、料理というのは、メニエール病患者の多くが持つ、
真面目で几帳面という性格が活かせます。
レシピ通りに作るという姿勢は、失敗をしないためには大事です。
また、まずかった場合
「レシピ通りにやったのに・・・」
「きっとレシピそのものが、私達に合わなかったのよ」と、逃げが打てます。

メニエール病患者には、めまいとともに、吐き気がついてまわります。
「料理を作ったのに、吐き気がひどくて食べられない」
というのは、つまらないものです。周りも困惑します。
さっと作れる冷凍食品、レトルト食品を利用してでも、
「食卓は家族で囲めるということ」を優先しましょう。

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